プレスリリース:奇兵隊の海外子会社「KiHeiTai Estonia」、NFTを活用した新たな街づくりSavanna Kidz NFTによるオープンタウンプロジェクトをスタート

DAOコミュニティと途上国の現地住民と協力して、自律分散型組織のリアル「シムシティ」に挑戦

株式会社奇兵隊2022年2月15日 11時00分株式会社奇兵隊(本社:東京都港区、代表取締役CEO:阿部遼介、以下「奇兵隊」)は、最低限度の生活を送ることが難しい新興国の個人や団体に対して国境や文化を越えて支援を行う、クロスボーダーな寄付型クラウドファンディングサービス「Airfunding(エアファンディング)」や、そのNGO向けのサービスとして、共創型の「Airfunding 海外NGO応援プログラム(Airfunding for NGO)」を運営しています。

この度、奇兵隊の子会社であるエストニア法人 KiHeiTai Estoniaは、新興国の住民の生活をより良くするための新たな試みとして、NFT*を活用したオープンタウンプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、コレクティブルNFTを全世界に向けて販売し、その売り上げを元に、DAOコミュニティ(NFTの購入者)と、支援する地域に住む現地住民によって組織される市民団体と協力し、その地域に住む人々がより良い生活を送れるよう、街づくりを推進する取り組みです。

仕組みについて

  1. デジタルアートを作成し、コレクティブルNFTとして全世界に向けて販売
  2. デジタルアートの売り上げを、新興国の地域の街づくりの資金とする
  3. デジタルアートを購入したDAOコミュニティ(NFTの購入者)は、街づくりにアイディア出しや議論への参加などで参画可能

Savanna Kidz NFTについて
この仕組みを実現するため、デジタルアートのSavanna Kidz NFTが制作されました。このSavanna Kidz NFTは、奇兵隊の子会社であるエストニア法人 KiHeiTai Estonia によって運営されています。
デジタルアートは、オープンタウンに住む子どもたちを描いています。目、鼻、口、頭、顔や背景はそれぞれ、100の動物からインスパイアされています。

オープンタウンプロジェクト第一弾 ウガンダで試験的に開始
このオープンタウンプロジェクトの第一弾は、ウガンダのカルング村で実験的に開始されます。この村には、清潔な水の入手が困難である、貧しくて子ども達が学校に通えない、医療サービスへのアクセスが困難などの様々な課題があります。これらの課題を解決するため、このオープンタウンプロジェクトでは、カルング村に住む地元住民によって構成される市民団体であるFaith Angels Ministryと協力し、NFTの販売によって得られた収益で街づくりを実施します。街づくりには、Faith Angels Ministryだけでなく、NFTを購入した人もコミュニティの投票に参加する権利を得ることができ、自らのアイディアを街づくりに反映させることができます。このプロジェクトは、ウガンダの中央政府から独立しており、意思決定はDAOコミュニティ(NFT購入者)とウガンダの住民により高い透明性を持って行われます。

プロジェクトの仕組みについて DAOコミュニティの票によって左右されるオープンタウンの街づくり
Savanna Kidz NFTを購入すると、ガバナンストークンの$OPENTOWNを保有でき、オープンタウンプロジェクトの投票に参加する権利を得られます。
Savanna Kidz NFTの購入者は、購入直後に3,000 $OPENTOWNトークンを受け取る権利を得られます。その後、12年に渡り、毎日4 $OPENTOWNトークンを受け取ることが可能です。
このガバナンストークンは投票に使用でき、Faith Angel Ministryの主要メンバーと協力し、議論や提案を通じて、オープンタウンの開発に携わることができます。

ウガンダの街づくりに関する初回投票への参加方法
2022年2月15日にSavanna Kidz NFTの先行販売が全世界に向けて開始されます。先行販売でNFTを購入した人は投票権として機能する$OPENTOWNトークンを受け取ることで、ウガンダのカルング村の地域住民が抱える課題を解決する以下の3つの活動案の中から、自らが応援したいプロジェクトを一つ選び、投票することができます。

1)コミュニティ内で清潔な水を供給するための貯水タンクの設置
2)コミュニティ内の交通の利便性向上のためのバスの購入
3) 村落貯蓄貸付組合(VSLA)を通して貯金文化をコミュニティに根付かせるための銀行システムの開発

詳細は以下でご覧いただけます。
Website: https://www.savannakidz.com/
Public Document: https://open-town.notion.site/open-town/Savanna-Kidz-NFT-bd57d35a109649d68f4432931544512d
Discord: discord.gg/w28H4g7zF4
Twitter: https://twitter.com/savannakidz

プロジェクトが立ち上げられた背景
NFTや仮想通貨について耳にすることが多くなっていますが、現在のNFT市場では多くの投資家がバーチャルで投資して資産を増やしており、NFTに巨額の資金が流れています。2021年には、NFTの取引総額は約4.7兆円を超えています。しかし、NFTについては、投機や不正や詐欺、またマネーロンダリングなどネガティブな印象をまだ持っている人も多いのではないでしょうか。このような現状を知り、奇兵隊では、仮想通貨の世界に還流している膨大な資金を使って、現実の世界で良い社会インパクトを起こし、人類のためにより意義のある活動を行えないかと考えました。そこで、コレクティブルNFTの売り上げをもとに、DAOのコミュニエティとウガンダに住む現地住民からなる市民団体と協力し、仮想の世界ではなく、現実で、住民にとってより良い生活環境を実現する街づくりを進めるプロジェクトを立ち上げました。

株式会社奇兵隊の代表取締役社長の阿部は、以下の通り述べています。
「奇兵隊ではAirfundingやAirfunding for NGOといったサービスの提供で、クラウドファンディングを通じて新興国向けの寄付を募ってきました。より社会にインパクトを与えられる支援の方法を模索していたところ、仮想通貨やNFTの存在を知り、その市場規模と将来性に可能性を感じ、この度のSavanna Kidz NFTのオープンタウンプロジェクトの立ち上げに至りました。まだ試験段階ですがこの仕組みを成功させ、他の多くの国や地域でも同様の取り組みを実現し、新たなお金の流れの形として根付いていければ嬉しいです。」

*NFT(Non-Fungible Token)は、「代不可能なトークン」と訳されます。ブロックチェーン上で発行された唯一無二のデータのことで、デジタル上での所有証明書や資産の鑑定書の役割を持っています。NFTによってデジタルアートが高額で取引されており、注目が集まっている。

**DAO(Decentralized Autonomous Organzation)は、「自律分散型組織」と訳されます。ブロックチェーンに基づく組織や企業の形態の一つ。特定の中央管理者を持たず、組織内の構成員一人一人によって自律的に運営されているインターネットネイティブな組織のことを表す。リーダーやマネージャーのような管理者が存在せず、中央集権的な組織に支配されない。世界中の志を同じくする人々と協力して活動することができる。

奇兵隊について
奇兵隊は、世界中の境界をなくし、不可能を可能にすることをウェブサービスで実現するグローバル企業です。少額なお金で人生をハッピーに変えるための寄付型クラウドファンディング「Airfunding」、世界200ヶ国1000万人に利用されているグローバルコミュニティサービスの「Airtripp」といった画期的なサービスで、人々の可能性を国境・文化・言語・距離の壁を越えて拡げています。世界11ヵ国にまたがる奇兵隊のメンバーは、私たちの住む世界をより良いものとしてアップデートしていくことに日々邁進しています。当社に関する詳しい説明は、https://kiheitai.co.jp/よりご覧になれます。

Savanna Kidz NFTについて
Savanna Kidz NFTはデジタルアート作品で、奇兵隊の子会社であるエストニア法人 KiHeiTai Estoniaによって管理されています。

Faith Angels Ministryについて
「アフリカの社会的弱者に生き抜く力」をミッションに、ウガンダ出身のブフンギロ・アンドリュー・トムソンによって立ち上げられました。自身がHIV /エイズにより親を失った子どもたちが多くいる地域で育ったことから、そのような環境におかれた子どもたちが、教育や生活インフラへ確実にアクセスできるような社会を作ることを目的にFaith Angels Ministryを創設しました。子どもの教育や清潔な水へのアクセスを実現するための活動を実施しています。奇兵隊が提供するAirfunding for NGOでサポートしている団体の一つです。
https://www.airfunding.net/programs/global-ngo-support/faith-angels-ministry?hl=ja

プレスリリース:JICAの技術協力「パレスチナ難民キャンプ改善プロジェクト」において、寄付型クラウドファンディングサービスAirfundingを使って難民キャンプの住民自らが資金調達を実現

株式会社奇兵隊(本社:東京都港区、代表取締役CEO:阿部遼介、以下「奇兵隊」)は、最低限度の生活を送ることが難しい新興国の個人や団体に対して国境や文化を越えて支援を行う、クロスボーダーな寄付型クラウドファンディングサービス「Airfunding(エアファンディング)」を運営しています。この度、国際協力機構(JICA)がパレスチナで進めている「パレスチナ難民キャンプ改善プロジェクト」において、難民キャンプに住む住民自らがAirfundingを活用し、クラウドファンディングを立ち上げ、資金調達を実現していることを発表しました。JICAの技術協力「パレスチナ難民キャンプ改善プロジェクト」では、難民キャンプの住民自らが生活改善のために計画や行動できるよう支援を行っています。この支援により様々な仕組みが構築されています。その一つとして、キャンプ内の住民自らが、キャンプで生活する小児糖尿病などの病気に悩む子ども達を救うため、病気の治療に必要な医療品をキャンプ内で取りまとめて共同購入することで、低価格で配布することを可能にする仕組みを立ち上げました。これらの仕組みを強化・拡大するために、JICAの支援を受けた難民キャンプの住民がAifundingを活用して、クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。

クラウドファンディングのプロジェクトの概要は以下の通りです。

プロジェクトタイトル:「糖尿病のパレスチナ難民児童を救え」プロジェクト(Save Palestinian diabetic refugee kids)

URL:https://www.airfunding.net/project/564832
国・地域:パレスチナ
目標金額:1,500ドル(約172,106円)
支援金額:840ドル (約96,814円) ※2022年2月1日現在
支援者数:11名
期間:2021年12月14日~2022年3月28日
資金用途:糖尿病の治療に必要な血糖センサーの購入代として

このクラウドファンディングが立ち上げられた背景の一つとして、日本の小学生からの応援がありました。2021年7月に、難民キャンプの住民で、小児糖尿病を患うリタ・イヤードさん(7歳)に関する記事がある新聞に取り上げられたところ、日本の小学生から、たくさんの応援の手紙や折り紙で作った作品などの贈り物が難民キャンプへと届けられました。そこで、JICAと記事を掲載した新聞社により、日本とパレスチナ難民キャンプの子ども達をオンラインでつなぎ、一緒に折り紙を楽しみながら交流するイベントが2021年12月に開かれました。リタ・イヤードさん自身もこの折り紙イベントに参加し、日本の小学生との交流を楽しみ、国境を越えたグローバルな交流につながりました。

<JICAによる「パレスチナ難民キャンプ改善プロジェクト」について>
パレスチナの難民キャンプで生活する住民の生活改善を目指して、 JICAは2016年12月から、パレスチナ解放機構・難民問題局(DoRA)とともに、難民キャンプ改善プロジェクト、略称PALCIP(パルシップ)という取り組みを実施しています。それまでの難民キャンプの運営管理は、少数の男性リーダーが中心となって進められていましたが、女性や若者、障害者など、多様性をもったメンバーで難民キャンプの生活改善を目指せるような仕組みづくりの構築を推進しています。フェーズ1では、ヨルダン川西岸地区のアクバットジャバル、オールドアスカール、ジャラゾンの3つの難民キャンプを支援対象とし、現行のフェーズ2では新たに12の難民キャンプへの普及・展開を実施しています。
難民キャンプの生活改善を実現するには資金が必要ですが、旧来から実施されている外部からの資金協力のみならず、難民キャンプに住む住民自らが資金調達に取り組めるような仕組みづくりも重要になってきています。そこで、 JICAは、クラウドファンディングサービスを活用して難民キャンプに住む住民自らが資金調達をする方法について、パレスチナ解放機構・難民問題局(DoRA)や難民キャンプ住民に対して研修を実施しました。これらの取り組みにより、難民キャンプの住民自らがクラウドファンディングサービスを利用して、自らの生活環境を改善するためのプロジェクトを立ち上げ、資金調達を実現できるようになりつつあります。

アクバットジャバル難民キャンプでのクラウドファンディング研修(出典: JICA)

株式会社奇兵隊の代表取締役社長の阿部は、以下の通り述べています。
「 JICAがパレスチナで実施している素晴らしいプロジェクトにおいて、Airfundingが活用されていることを知り、とても嬉しく思っています。Airfundingは新興国向けの寄付型クラウドファンディングサービスです。立ち上げられたプロジェクトは17言語に翻訳され、世界中の人から支援を受けることができますし、興国に住む方々がAirfundingを活用して資金を調達し、その資金で夢を叶えたり、困難を乗り越えられるよう今後もサポートして参ります」

JICAのパレスチナ難民キャンプ改善プロジェクトの詳細については、以下をご覧ください。
暮らしやすいパレスチナ難民キャンプを目指して:女性や若者、障害者も、みんなで進める生活改善
https://www.jica.go.jp/topics/2021/20220120_01.html

奇兵隊について:奇兵隊は、世界中の境界をなくし、不可能を可能にすることをウェブサービスで実現するグローバル企業です。少額なお金で人生をハッピーに変えるための寄付型クラウドファンディング「Airfunding」、世界200ヶ国1000万人に利用されているグローバルコミュニティサービスの「Airtripp」といった画期的なサービスで、人々の可能性を国境・文化・言語・距離の壁を越えて拡げています。世界11ヵ国にまたがる奇兵隊のメンバーは、私たちの住む世界をより良いものとしてアップデートしていくことに日々邁進しています。当社に関する詳しい説明は、https://kiheitai.co.jp/よりご覧になれます。