プレスリリース: クロスボーダー寄付型クラウドファンディング「Airfunding」運営の奇兵隊、シエラレオネの起業家育成でIOMと官民連携に合意

クロスボーダー寄付型クラウドファンディング「Airfunding」運営の奇兵隊、シエラレオネの起業家育成でIOMと官民連携に合意

~シエラレオネ共和国の起業家40名にクラウドファンディング応援プログラムを提供~

2021年3月24日

株式会社奇兵隊(本社:東京都港区、代表取締役CEO:阿部遼介、以下「奇兵隊」)は、シエラレオネ共和国における起業家の育成支援を目的に、国際移民機関(以下IOM)とパートナーシップに合意いたしました。本連携により、2018年に開始したクロスボーダーな新興国向け寄付型クラウドファンディングサービスAirfundingを通じて、シエラレオネ共和国の若者への就業支援を実施します。

Airfundingは、最低限度の生活を送ることが難しい新興国の個人や団体に対して国境や文化を越えて支援を行う、クロスボーダーな寄付型クラウドファンディングサービスとして2018年にローンチしました。これまで、200ヵ国以上20万を超えるプロジェクトを通じて約2億ドルの支援がAirfunding上で生まれました。本連携では、IOMが実施するシエラレオネ共和国における起業家支援プロジェクトの卒業生240人(うち50%は女性)に向けて、Airfunding上でのクラウドファンディング応援プログラムを提供します。

IOMシエラレオネのプロジェクトマネージャーである赤尾邦和は、「私たちは、奇兵隊とパートナーシップを組み、若者に力を与えるこの取り組みを支援できることを嬉しく思います。当社は昨年、国際労働期間(ILO)と共同で240名の若手起業家を対象とした研修を実施しており、現在もビジネスマネジメントに関する指導を受けています。彼らは、生活の糧や地域活性の元となる起業、既存のビジネスの拡大のために、これまで以上に支援を必要としています。本連携が、彼らのビジネスにとって前向きな一歩になることを確信しています」と述べています。

奇兵隊CEO 阿部遼介は今回の連携について、「このたび、Airfundingの活動としてIOMと連携したことで、シエラレオネ発の起業家を支援し、彼らの挑戦をサポートできる体制がより充実したことを大変嬉しく思います。このプログラムを通じ、熱気あふれる活動から生まれるシエラレオネの新たな可能性に大いに期待しています」と述べています。

このパートナーシップにより、若い起業家たちは、クラウドファンディングの手順や技術に関するオンライン・ユーザー・トレーニングを受ける機会を得ることができます。また、Airfundingのオンラインプラットフォーム上でビジネスプランを作成し、紹介・宣伝する方法についても指導・訓練を受けます。

「Airfundingは、彼らのプロジェクトへの支援を世界中から集めるためにアドバイザーを付け、二人三脚でのサポートを行う予定です。また、海外のみならず日本からの支援を集める施策として、4月から新たな海外NGOプログラムもスタートします。これらのプログラムが、シエラレオネにとってポジティブな結果となるよう、両者一丸となって取り組んで参ります。」―奇兵隊Vice PresidentカスタマーサポートLourdes Sanchez Voigt

プログラム背景

シエラレオネ共和国は若者の失業率が非常に高く、6割を超える若者が失業状態であるとされています。そのため、多くの若者が新たな機会を求めて非正規の移住を選択しており、その数は毎年7,000人から10,000人とされますが、そのほとんどは国外で厳しい生活を余儀なくされています。こうした背景から、IOMは日本政府の支援を受け「若者に対する雇用促進及び起業支援を通じた非正規移民に関するリスク削減計画」事業を、3年間の予定で2019年4月から実施しています。この事業を通じてIOMは、同国の若者が母国で働けるための環境整備を行うことを目的として、シエラレオネの若者に対して職業訓練及び起業支援、そして非正規移住のリスクなどに関する啓発活動を実施しています。 非正規移住減少のための施策の1つとして現在進行中のプロジェクトがIOMによる起業家支援プログラムです。

今回、奇兵隊とIOMによる官民連携により、持続可能なビジネスを興すことのできる人材の育成を支援し、シエラレオネの地元経済に貢献することで、非正規移住の減少を目指します。

奇兵隊について

奇兵隊は、世界中の境界をなくし、不可能を可能にすることをウェブサービスで実現するグローバル企業です。少額なお金で人生をハッピーに変えるための寄付型クラウドファンディング「Airfunding」、世界200ヶ国1000万人に利用されているグローバルコミュニティサービスの「Airtripp」といった画期的なサービスで、人々の可能性を国境・文化・言語・距離の壁を越えて拡げています。世界11ヵ国にまたがる奇兵隊のメンバーは、私たち住む世界をより良いものとしてアップデートしていくことに日々邁進しています。当社に関する詳しい説明は、https://kiheitai.co.jp/よりご覧になれます。

IOMについて

国際移住機関(IOM)は、世界的な人の移動(移住)の問題を専門に扱う唯一の国連機関です。今日の移民は、国境を越えるもの、国内移住を含めて、有史以来最も多い10億人、すなわち世界の7人に1人が移民と推計されています。情報通信・交通手段の発達だけでなく、気候変動、自然災害、人的災害、紛争、先進国での高齢化、途上国における若者の失業の急増、北と南の国々での社会・経済的不均衡などの要因で、移住が大規模になっています。

IOMは、「正規のルートを通して、人としての権利と尊厳を保障する形で行われる人の移動は、移民と社会の双方に利益をもたらす」 という基本理念に基づき、移民個人への直接支援から関係国への技術支援、移住問題に関する地域協力の促進、移住に関する調査研究などを通じて、移住にまつわる課題の解決に努めています。